自動車保険 豆知識(23)~ロードサービスの内容は?
◆自動車保険に付帯しているロードサービスの内容をご存じですか?
ほとんどの保険会社の自動車保険にはロードサービス(損保ジャパンではロードアシスタンス)が付帯しています。一般的にわかりやすいので、ここではロードサービスと表記します。このロードサービスは大きく分けて2つのサービスで構成されています。
1)レッカーけん引サービス
ご契約の自動車が事故、故障またはトラブルにより走行不能となった場合に、レッカーによるけん引を行うサービスです。
レッカーけん引は、保険会社によって距離(金額)の制限があります。最近の大手保険会社では「無制限」も増えてきています。
ちなみに損保ジャパンは「無制限」(令和8年1月1日以降の事故)に改定されました。ただし、事前に保険会社に連絡をして承認を得た場合に限ります。事前連絡なしの場合には距離が制限されます。
また、ガソリンや軽油の燃料切れはレッカーけん引の対象外となります。保険会社によっては落輪の引上げが対象外となっているところもあります。
2)応急処置サービス
おおよそ30分程度で完了する応急処置について無料で作業を行ってもらえます。
例えば、
バッテリー上がり時のジャンピング、キーとじ込み時の鍵開け、パンク時のスペアタイヤ交換、落輪した場合の引上げ(保険会社によっては対象外)、電気自動車における電欠時の急速充電等。 (ただし、30分程度で対応できないケースについては、別途作業費用が有料となる場合があります。)
作業の費用は無料となりますが、部品代や消耗品代は有料となります。
◆そのほかのサービス
1)燃料切れ時の給油サービス
ご契約の自動車が燃料切れで走行不能となった場合に、燃料を届けてもらえます。このサービスも事前連絡が必要で、1回あたり10リットル無料。また、1保険年度につき1回限りのサービスです。(数量や回数制限については保険会社によって異なります。)
ちなみに、高速道路上での燃料切れは「違反」となり、反則金(普通車9,000円/大型車12,000円)と違反点数2点がついてしまいます。さらに、高速道路上で事故や故障で停止する際に「三角表示板」を設置しないと「故障車両表示義務違反」となり、反則金(普通車6,000円/大型車7,000円)と違反点数1点がつきます。(三角表示板は車載義務はないものの、設置義務はあります。)
2)宿泊・移動・引取費用
ご契約の自動車が走行不能となりレッカーけん引された場合や、法令上の走行不能時に自力で修理工場に入庫した場合に、宿泊・移動・引取費用を補償。補償される金額や条件は保険会社によって異なりますので確認が必要となります。
◆JAF会員だとお得!
保険会社によってですが、JAF会員の場合には、燃料切れサービスの回数制限が緩和されたり、応急処置サービスで部品代や消耗品代が一定金額まで無料になったり、ぬかるみや雪道からの引上げが対象となったり、タイヤチェーンの着脱を行ってもらえたり、パンクの応急修理をしてもらえたり、優遇サービスが用意されています。
◆ロードサービスを使うと、翌年の保険料が上がる?
ロードサービスのみのご利用の場合には「事故」扱いにならずに、「事故件数」としてカウントされません。従って、保険料に影響は出ません。
また、ロードサービスはほとんどの保険会社で自動付帯となっておりますが、実はこの分の保険料も自動車保険の保険料に含まれていて、厳密にいえば無料サービスではないんです。ですから、走行不能などの必要な場合には遠慮なくご利用いただきたいと思います。
ただし、必要性のない安易な利用は、保険制度全体の支払いコストを増加させ、将来的な保険料の値上げに繋がる可能性があります。いざという時のために、適切なご利用をお願いします。
(文責:白井利典)
