火災の補償だけではない!「火災保険」について

ガス爆発で建物に被害が発生!爆発被害でも火がついていないから火災保険は使えない?

5月27日に東京都江戸川区の工事現場で爆発火災が起き、38棟の建物に被害が発生。近隣の建物では爆風の影響でガラスが割れたりする損害となっています。

実は、爆発(ガス爆発・水蒸気爆発など)や破裂による建物の損害は住宅用の火災保険では基本補償で支払われます。この爆発や破裂が自宅建物の外や近隣で発生したものであっても問題なく補償されます。

更には、爆発の影響で出火したり類焼を受けたときはもちろん、火がついていない場合でも当該爆発との直接的因果関係があれば支払われます。

◆落雷の場合も補償されます

同様に落雷の場合も、落雷により出火した場合だけでなく落雷の衝撃により建物が損壊した場合にも支払い対象となります。

「火災保険」という名前なので燃えなければ支払われないと思い込んでいる方が結構いらっしゃいます。しかし、最近の火災保険は住宅に関する総合保険であることが多いので、何か損害が生じた場合には契約している保険会社や保険代理店などに相談することをおススメいたします。

◆契約内容を再確認しましょう

保険会社、保険商品によっては補償の範囲が異なったり支払要件が異なったりしますので、保険証券を引っ張り出して補償内容を確認してみましょう。支払の対象となる事故でも、契約によっては免責金額(自己負担金額)がある場合にはその金額までは自己負担となりますので要注意です。

 

日本損害保険協会HPにも説明が出ていますので参考にご覧ください。(https://soudanguide.sonpo.or.jp/home/q050.html

(文責:白井利典)