今年も記録的な暑さ 熱中症に注意!
◆熱中症とは
熱中症は、熱い環境で対応調節機能が追いつかなくなり、体内に熱がこもることで起こる様々な症状の総称です。重症化すると命にかかわることもあるため、事前の予防と適切な対処が重要です。屋外だけでなく、屋内でも熱中症となる方は年々増えているようです。
また、気温だけでなく湿度や日射、風なども影響するため、暑さ指数(WBGT(*))を確認し、警戒レベルに応じて行動を調整しましょう。
熱中症は一度かかると再発しやすいので、回復後も油断せず引き続き予防を心がける必要があります。
(*)暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を
予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温
と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。
暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で
人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の
熱環境、③気温の3つを取り入れた指標です。
◆熱中症の予防策
1)暑さを避ける
・涼しい服装を心がけ、直射日光を避けるために日傘や帽子を着用する。
・室内ではエアコンや扇風機を適切に使用し、室温を調整する。
・外出はできるだけ避け、特に暑い時間帯は控える。
・遮光カーテンやよしず、打ち水などで室温の上昇を抑える。
2)こまめな水分・塩分補給
・のどが渇く前に、こまめに水分を補給する。
・大量に汗をかいた場合は、水分だけでなく塩分も補給する。
・スポーツドリンクや経口補水液などが効果的。
3)体調管理
・体調が悪いときは無理をせず、休息をとる。
・睡眠不足や疲労も熱中症のリスクを高めるため、十分な睡眠をとる。
・高齢者、子ども、持病のある人は特に注意が必要。
◆熱中症を補償する特約
「傷害保険」では基本補償で熱中症は補償の対象外となっています。しかし、最近では多くの保険会社が「熱中症特約」を追加付帯できたり、自動セットになっているものも増えてきています。
「熱中症特約」は熱中症による「死亡」「後遺障害」「入院」「通院」「手術」に対して支払できる特約となっています。
熱中症を原因とした緊急搬送や、死亡に至る事例も毎年発生しているのはご存じのことと思います。今年も既に6/16の暑さによる緊急搬送も報道されました。記録的な暑さが目の前に控えていますので、傷害保険をご契約の方はご自身の契約内容をご確認のうえ熱中症特約が付帯していない場合には中途付帯をお勧めします。
ちなみに、損保ジャパンの「THEカラダの保険」は熱中症特約が自動セットとなっております。
(文責:白井利典)