逆走事故について
◆逆走車に遭遇した人の割合は26%(4人に1人が遭遇!)
2024年にJAFが行ったアンケートによると、逆走車に遭遇したことがあると答えた方が74,292人のうち19,601人と、26.4%もありました。
そのうち、高速道路で19件、一般道路では126件が逆走車と衝突しています。
意外ですが、
「逆走は身近に起こっている」のです。
◆高速のインターチェンジ(IC)や出入口付近では多くの目撃談あり
ICの合流や、出入口付近では逆走が多く見られています。この場合は速度があまり出ていないケースが多く重大な事故は少ないようです。しかし、稀に本年4月26日に東北道で発生した事故のように重大な事故につながることもありますので油断できません。
◆高速で逆走車に遭遇した場合は?
高速道路を時速100kmで走行している場合、100mを進むのにかかる時間は4秒以下。同じく時速100kmで走行している逆走車を100m先に見つけた場合、衝突まで2秒以下。
以下の手順で危険を避けましょう。
①1秒でも早く気づいて対処する
②ブレーキを強く踏み、後続車に注意を促す
③左に車線変更する(できない場合はできるだけ左に寄せる)
左車線に並走車がいて左に車線変更できない場合は、さらにブレーキを強く踏み並走車の後ろに入ります。
衝突が避けられない場合は、ハンドルをできるだけ左に切り少しでも車を左に向けます。左側通行に慣れているドライバーであれば、緊急時はとっさにハンドルを左に切ることが多いのが理由です。逆走車も左(自分から見て右)に切ってくれれば、最小限の接触で済む可能性があります。
◆危険を早く察知するには?
・追い越し車線の車が一斉に左車線に車線変更している
・前方の走行車がクラクションを鳴らしている
・前方の車が近づいてくるように見える
・夜間、視線の先にヘッドライトの灯りが見える
・反対車線の車がパッシングしてくる
などがあれば、逆走車の恐れがあります。
(JAF Mate 2025春号より抜粋)
(文責:白井利典)