【生命保険】予定利率と保険料について
◆大まかな相関関係として、市場金利が上昇すると生命保険の予定利率が上がり、保険料が下がる傾向があります。
予定利率って何?
生命保険の保険料を構成する中に、純保険料と付加保険料というものがあります。
このうち付加保険料は、保険会社の営業職員の人件費や、募集人の手数料、広告宣伝費等の経費にあたるものです。
純保険料は、死亡時の保険金の支払いに備える保険料と、解約時の解約返戻金や満期時の満期保険金の支払いに備える保険料です。
この純保険料を算出するために用いられる数値に「予定死亡率」と「予定利率」というものがあります。
◆予定利率は、保険会社が商品の設計をするうえであらかじめ見込んでいる運用利回りのことです。
公定歩合をもとにした市場金利の上昇などにより、金融市場における運用利回りが上昇しています。
運用利回りが高ければ高いほど、解約返戻金が運用されて増えていくので返戻率が高くなります。
また、運用利回りが高ければ高いほど保険料の割引という形で還元され、保険料は安くなります。
予定利率が引き上げられるのは、終身保険などの貯蓄性のある保険が中心となっております。
◆ちなみに、予定死亡率は過去の統計から性別や年齢別の死亡者数を予測して、将来の保険金などの支払いに充当するための必要額を算出するための数値。
簡単に言えば、保険の契約期間中に死亡する人の割合がどれほどかを予測して決める数値。死亡する人が少なければ将来の死亡保険金支払いが減るため保険料はさがります。
◆生命保険会社の一部が予定利率の引上げを決めており、保険料が下がっているところもあります。
住友生命、日本生命、明治安田生命など大手生命保険会社が予定利率の引上げ、それに伴う保険料の引下げを行っています。
今後は多くの生命保険会社が同様に見直しを進めるものと考えられますので、様々な情報にアンテナを張って、最適な保険を選択することをおススメします。
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