【自動車保険】台風により車両が被害を受けたら・・・

◆台風による被害は人的な被害や建物の被害の他にも様々あります。自動車の損害は自動車保険で補償されるのでしょうか?

ご契約の補償内容にもよりますので、まずは自動車保険証券を用意して確認してみて下さい。

◆ご自身のお車の損害については「車両保険」の補償が付帯されていればその補償範囲内および保険金額内で損害に対する保険金の支払いを受けられます。

車両保険には大きく分けて「一般条件」と「車対車+限定危険(A)」の2種類があり、台風などの自然災害についてはどちらでも補償されます。
補償される金額は保険証券記載の保険金額が上限となります。例えば、保険金額50万円で損害額が70万円の場合には保険金額<損害額のため保険金額の50万円が支払われます。

◆補償される事故の一例として
①竜巻や突風により車が横転し車両の損害を受けた
②風で飛ばされてきた看板が当たって車両のガラスや車体に損害を受けた
③大雨によって駐車場が水浸しとなり車両が水没した
④土砂崩れに巻き込まれ車両が流された、埋もれた、押しつぶされた
⑤線状降水帯による集中豪雨により堤防が決壊し車両が流された
⑥車両への落雷により電気系統がショートして動かなくなった
⑦雨とともに雹が降って車両に凹みが生じた
⑧落雷で折れた大木が車両に倒れてきて損害を受けた
⑨走行中に水たまりの深みにはまり水没し損害を受けた
などがあります。


⑨の事例で気をつけなければならないのは「この深さだと水没して故障すると思うけど、その時はその時。何とかなるさ」という考えで水たまりに突っ込んだ場合には「認識ある過失」または「未必の故意」と判断される可能性もあり、保険会社の判断によっては保険金支払いの対象外とされるケースもあります。やたらと水たまりに突っ込まないほうが賢明です。

また、他人の所有する財物による損害において、②の看板の所有者・管理者、⑧の大木の所有者・管理者に対する賠償請求は認められる場合と認められない場合があります。通常想定できる範囲を超える災害の場合には「不可抗力」による損害とされて所有者・管理者の賠償責任を問えないことも。

 

◆各保険会社の自動車保険にはロードサービスが付帯されていて、事故や故障の際のレッカーサービスは無料で受けられます。
ただし、大雨によるぬかるみにはまってしまった「スタック」という状態に対しては事故でも故障でもないため損保ジャパンを含むほとんどの保険会社がロードサービスの対象外としているため注意が必要です。(一部保険会社やJAFはサービスの対象)

◆台風の接近に備えて、現在の補償内容を確認するとともにロードサービスの連絡先を携帯電話やスマホに登録することをお勧めします。

損保ジャパンのロードアシスタンスは 0120-365-110